浅草に行くと人力車が走っていますよね、興味本位で一回ぐらい乗ったことがある人も多いはずです。
その人力車をひく職業の人を車夫(しゃふ)と呼びますが、とてもかっこいい男性が楽しそうに仕事をしているのが印象的です。
ではこの車夫というお仕事は副業としてもできるのでしょうか?
「自分も人力車の車夫として働いてみたい…」今回はそんな方のために人力車の車夫の仕事や年収、求人募集先など説明していきます。
ページの目次
人力車の車夫の仕事とは
人力車の車夫の仕事はどのようなものかというと、お客様を人力車に乗せて観光地を案内することです。
お客様を案内するためには観光地の知識を身につけなければいけません。そのための研修を受けることも仕事です。
また、仕事道具である人力車の清掃も車夫の仕事です。また観光地を案内するだけでなく、イベントで各地に出張する場合もあります。結婚式でも人力車に乗りたいという要望もあります。
人力車の車夫は稼げる?給料はどれくらい?年収は?
実際に人力車の車夫をアルバイトとして働いた場合、時給は1000円以上で高いところでは3000円になるとこもありますが、時給2000円もらうのは難しいと考えるのが現実的です。
それに加え、売り上げに応じて報奨金が出ます。つまり時給+歩合制の会社が多いということです。
契約社員や社員として働くこともでき、その場合は基本給+歩合制になります。またチップをくれるお客さんもいますので、こうしたお客さんに会うことができれば、さらに給料は上がります。こうした給料体系ですので、繁忙期に稼ごうと思えばかなり稼ぐことができます。
1日1万円以上、中には1日で3万円ぐらい稼ぐ人もいます。ただ本業でやったとしても平均すると月20万円ぐらいなので、年収は300万円~400万円ぐらいでしょう。
人力車の車夫の仕事の求人募集はどこでしている?
人力車の車夫の仕事は求人サイトと人力車を運営している会社で募集しています。
ここではそれぞれの募集がどのようにされているのか紹介します。
求人サイトで仕事を探して応募する
人力車の車夫は求人サイトで募集をしています。
例えば「マイナビバイト」で「人力車」で検索すると3件の求人情報が出てきました。また「タウンワーク」で「人力車」で検索しても3件でした。いずれも東京限定で探していますので、他の地域も含めるともう少し件数は増えます。
どの会社もそれぞれのホームページでも車夫を募集していますので、ホームページの方も確認してみるのが良いでしょう。
マイナビバイト
https://baito.mynavi.jp/tokyo/
タウンワーク
人力車を運営する会社に直接応募する
「人力車 車夫 募集」で検索すると車夫を募集している会社がたくさんあるのが分かります。
求人サイトで検索するよりもグーグルなどの検索サイトで検索したほうが、件数も多いので、それぞれの会社のホームページを見て応募する方が良いかもしれません。ここではそのうちの3つの会社を紹介します。
株式会社人力車
18歳~30歳ぐらいでまでで週2回以上勤務できる方を募集しています。
時給は1000円~で歩合制への変更もできますし、社員登用の可能性もあります。歩合制の場合、頑張っただけ稼ぐことができるので、それを励みに頑張っている方もいるようです。
https://kuruma8.jp/opportunities/
時代屋
職種が「観光案内人力車スタッフ」と「人力車イベントスタッフ」に分かれています。
「観光案内人力車スタッフ」は20~28歳までの男女で時給は1000円~、週3日から可能です。
時間もフレックスタイム制で働きやすいと思います。「人力車イベントスタッフ」も20~28歳までの男女で時給は1000円~、ただイベントの時のみ働くので登録制となっています。体力が必要な仕事なので20代に限定されていますね。
https://www.jidaiya.biz/shafu-bosyu.html
くるま屋日本橋
18~28歳までの男女で週2日以上勤務できる方を募集しています。
完全歩合制の場合、売上の50%~70%、時給の場合は800円~になります。
時間は10:00~17:00ですが、時間は相談できます。こちらは若い人限定ですね。また、歩合制があるので、頑張れば頑張っただけ稼ぐことができるでしょう。
https://www.shoubuya.com/kurumaya_nihonbashi/boshuu.html
人力車の車夫はバイトや副業でできる?
前述したように人力車の車夫はバイトでも副業でもできます。
週3日、フレックス制で働くなど、希望も聞いてくれますので、働きやすいと言えます。
待遇も前述したように時給制の場合もあれば歩合制の場合もありますので、自分が働きたいと思った会社に他の方がどれくらい稼いでいるのか聞いてみるのが良いでしょう。また、後述しますが、女性の方も車夫として働いています。
女性の方も体力に自信があるなら、副業として考えても良いでしょう。ただし前述したように20代の募集が多いので、30代以降でバイトや副業を希望してもできないことが多いです。人力車の車夫の仕事は若い人の副業だということです。
人力車の車夫の衣装や服装は購入するの?それともレンタル?
人力車の車夫の衣装や服装は無償貸与です。つまりレンタルですね。
古くなったものに関しては交換もしてくれるので、あのかっこいい衣装を無料で着ながら仕事をすることができます。20代ですから、このような見た目のカッコ良さは重要ですよね。
人力車の車夫はイケメンが多い?恋愛に発展することも
人力車の車夫にはイケメンが多いと思いませんか。確かに男の私から見てもかっこいい男性が揃っていると思います。
その理由として、ひとつには若い男性で体力に自信がある人が多いからです。
若くて体力に自信がある、すぐに若いスポーツマンを思い浮かべますよね。しかも筋肉もしっかりあります。足の筋肉を見るとかなり凄いです。このような若いスポーツマンはかっこいいですよね。
ふたつには制服がかっこいいというのがあげられます。
制服がかっこいいので、それを着ている人もカッコよく見えるのでしょう。実際に人力車の車夫に惚れてしまう人もいるようです。その後恋愛に発展することもあるようです。逆に人力車の車夫に誘われるということも…。
人力車、観光地という特別な環境で恋に落ちることはありますが、日常で会ったらそんなに良くなかったということもありますので、注意してください。
人力車の車夫に向いている人とは?
人力車の車夫の仕事内容についてはこれまで紹介してきましたが、それでは人力車の車夫に向いている人はどのような人なのでしょうか。
ここでは人力車の車夫に向いている人の特徴として4つ紹介します。
体力に自信がある人
人力車を引いて観光地を案内するわけですから、体力が無い人には務まりません。特に夏はかなり暑く、厳しい労働環境のようです。運動などをしている若い方で、体力に自信がある人のための仕事だと言えるでしょう。
接客が好きな人
人力車の車夫は体力も必要ですが、お客様に観光案内をするわけですから、接客が好きな人でないと難しいです。
無言で人力車を引いていればよいということはほぼありません。「なぜ観光に来たの?」など話をしながら観光地を回るのが一般的です。
そのため、人力車の車夫はお客様と話をする接客が好きな方に向いている仕事だと言えます。
観光案内が好きな人、観光地に詳しい人
人力車の車夫は観光地を回るわけですから、観光案内ができなければなりません。
もちろん観光地ですので、研修などをして知識を得ることはできますが、お客様で多いのは、「どこがおすすめですか」「○○さんのおすすめはどこですか」など、地元で仕事をしている人しか知らない場所、地元の人がおすすめの場所を案内してほしいという要望もあります。
こうした要望に「地元ではないので…」「この辺はあまり詳しくないので…」と答えることはできません。地元に住んでいなくても、その地域のおすすめの場所や地元の人が知っている場所などを調査しておく必要があります。こうした調査が好きな人は観光好きですので、人力車の車夫に向いていると言えます。
語学力を生かしたい方
人力車に乗るのは日本人とは限りません。むしろ浅草などの観光地であれば、外国人の利用者の方が多いでしょう。
外国人の案内ですから、基本的には英語です。また中国人の観光客も増えていますから、その場合は中国語での案内になります。自分で語学を勉強している人はそれを生かすチャンスです。語学力を生かして仕事をしたいと考えている人にもおすすめの仕事でしょう。
人力車の車夫の副業できついのはどういうところ?
人力車の副業は体力や語学力を生かして仕事ができ、さらに「イケメン」としてモテる可能性も高いのですが、そのような良いことばかりではありません。仕事ですのできつい部分もあります。
ここでは人力車の車夫の副業できついところを3つ紹介します。
人力車を引くこと
人力車の車夫の仕事は人力車を引くことです。
人力車を引くのは大変な作業だと思われがちですが、引いている時はそれほど大変ではありません。
問題はスタート時とお客様を乗せて持ち上げる時です。
そのため体力に自信がある人でないと、人力車の車夫の仕事を続けるのはなかなか難しいと言えるでしょう。
夏と冬の時期の仕事
人力車の車夫は外でする仕事です。
そのため夏と冬の仕事はとても大変です。夏はとても暑く、汗だくなり体力を奪われます。
冬は寒くて走っている時は良いですが、止まっていると凍えてしまいそうになります。さらに夏休みや冬休みは長期休みで観光客も増えますから、仕事そのものも大変です。
やはりこの仕事は体が丈夫であることが最も重要ですね。
営業しても断られる
人力車の車夫の仕事もお客様に声をかけて、人力車に乗ってもらうという営業が必要になります。
営業ですので、断られることも多いです。中にはかなり乱暴な言葉で断られることもあります。
営業は断られ続けると精神的につらくなることも多いです。断られ続けることに慣れていない人は人力車の車夫の仕事をしない方が良いでしょうね。
人力車は個人で始めることもできるの?
人力車は個人で始めることもできます。
ただし有名な観光地ではすでに人力車で観光案内をしている企業がありますので、人力車がいない観光地を探したり、結婚式などのイベントに出張で出かけたりする形の仕事にする必要があります。
また、人力車を置いておく場所をどのように確保するか考える必要があります。さらに出張する場合には人力車を運ばなくてはなりません。
こうした運搬手段の確保、運搬できる人力車の確保が必須です。そして人力車には人身事故や器物破損などが起こる可能性がありますから、保険に入っておく必要もあります。
このように一通りの準備が整ったら、最も重要な集客を始めます。まずは認知度を上げるためにウェブでの宣伝をしなければなりません。ウェブでの宣伝をやったことが無い人はプロに相談したほうが良いでしょう。
女性の車夫はいない?女性の車夫の優れている点とは
人力車の車夫には女性の車夫もいます。
女性の車夫も男性と同じように働いていて、男性顔負けの体力の女性もいます。また女性の車夫の方が男性よりも優れている点があります。
ここでは女性の車夫の優れている点を紹介します。
お客様が声をかけやすい
また女性の方が男性のお客様やカップルのお客様に好まれるということもあるようです。
確かに男性とふたりで観光するのはちょっと…というのがありますよね。またカップルの場合も女性の方が何かと話がしやすいでしょう。
男性の方もイケメンの車夫だと話しかけづらいですし、彼女の視線がそっちに行ってしまうのも気になります。体力に自信があって、接客が好きな女性は人力車の車夫の仕事もおすすめですね。
営業しても怪しいと思われにくい
人力車の車夫と言えど男性に声を掛けられていると「怪しい」と思われがちです。
しかし、女性であれば営業しても男性ほど怪しいとは思われません。そのため、声をかけるとお客様が乗ってくれる可能性も高いです。女性の車夫は10%程度です。珍しいのも優位な点ですよね。
人力車の車夫でかっこよく仕事をしよう
人力車の車夫の仕事は男性であればカッコよく見えます。
若くて体力に自信がある男性は人力車の車夫でカッコよく仕事をしましょう。
語学力を生かして観光案内できるのは素晴らしい経験です。しかも若いときにしかできない仕事です。女性の方も同じようにかっこよく仕事ができます。女性は人数も少ないので珍しく人気になるのも確かです。若い男女で体力に自信がある人はぜひ挑戦してみて下さい。
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